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【ネタバレなし】『ミレニアム3 眠れる女狂卓の騎士』読了【感想】

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上巻あらすじ

宿敵ザラチェンコと対決したリスベットは、相手に重傷を負わせるが、自らも瀕死の状態に陥った。だが、二人とも病院に送られ、一命を取りとめる。この事件は、ザラチェンコと深い関係を持つ闇の組織・公安警察特別分析班の存在と、その秘密活動が明るみに出る危険性をもたらした。危機感を募らせた元班長は班のメンバーを集め、秘密を守る計画を立案する。その中には、リスベットの口を封じる卑劣な方策も含まれていた。

出典元:http://www.hayakawa-online.co.jp/

下巻あらすじ

リスベットは回復しつつあった。ミカエルは様々な罪を着せられた彼女を救うため、仲間を集めて行動を開始する。だが、特別分析班は、班の秘密に関わる者たちの抹殺を始めた。一方ミカエルは病院内のリスベットと密かに連絡を取り、有益な情報を得ようとする。そして、特別分析班の実態を調べる公安警察と手を組み、巨大な陰謀の解明に挑む。やがて始まるリスベットの裁判の行方は? 驚異のミステリ三部作、ついに完結!

出典元 :http://www.hayakawa-online.co.jp/

 

 感想

上巻はスウェーデンという国の国家機密や、政治の中枢等に関するややこしい話が多かったので、読むペースが上がらす、読了するのに時間がかかった。また、語り手が過去作以上にコロコロと変わる上、登場人物がガンガン増えるので、しっかりと状況を把握するのに苦労した。ただでさえ、外人の名前を覚えるのは大変だというのに。

とはいえ、お話は相変わらず、過去作同様、期待通り、面白かったし、新しい登場人物も漏れなく魅力的だったので、上巻の終盤かた下巻にかけては一気に読み進めることができた。特に法廷のシーンはページをめくる手が止まらなかった。

前作で広げに広げた風呂敷を綺麗に畳んでいく構成はさすがラーソン。まさに超大作。ミカエルとリスベットの話が面白いのは勿論なのだけれど、エリカ視点の話も面白かった。彼の書くミレニアムはもうこれが最後なのかと思うと残念で仕方がない。

 

お気に入りの一文