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森博嗣『地球儀のスライス』読了【短編集】

あらすじ

森ミステリィのこれまでとこれから
S&Mシリーズに続くVシリーズ主要人物も登場する傑作短編集!

「黒窓の会」。西之園萌絵を囲んで開かれるその秘密の勉強会にゲストとして招かれた犀川創平は、古い写真にまつわるミステリィを披露した。屋根飾りと本体が別々になった奇妙な石塔は、何のために作られたのだろうか。S&Mシリーズ2編を含む、趣向を凝らした10作を収録。『まどろみ消去』に続く第2短篇集。

出典元:http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000202447

 

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目次

小鳥の恩返し The Girl Who was Little Bird
片方のピアス A Pair of Hearts
素敵な日記 Our Lovely Diary
僕に似た人 Someone Like Me
石塔の屋根飾り Roof-top Ornament of Stone Ratha
マン島の蒸気鉄道 Isle of Man Classic Steam
有限要素魔法 Finite Element Magic
河童 Kappa
気さくなお人形、19歳 Friendly Doll,19
僕は秋子に借りがある I'm in Debt to Akiko

 

感想

短編集2作目。全10編の中に目当てのS&Mシリーズ作品は2編(正確にいうと3編になるのかな?)収録されていたのだけれど、どちらもとても面白かった。殺人や密室が関わってこない点や、どちらの話も諏訪野がキーになっているのと点などは短編ならではだなと思った。この2編だけで「この短編集は面白かった」という感想にしてしまうだけの満足度があった。

Vシリーズの短編『気さくなお人形、19歳』も収録されていたのだけれど、これは僕の好みではない小鳥遊練撫が主人公のお話だったのでイマイチだった。シリーズの短編以外では『僕は秋子に借りがある』がとても良かった。とにかく秋子が魅力的。お気に入りの名言もほとんどがこの短編から。『僕に似た人』は理解できなかったのでネットの力に頼った。なるほどね。わかるかよ。

森先生の作品に限らず、短編集は収録されている短編の三分の二ぐらいがつまらないイメージがあったのだけれど、本作は三分の二ぐらいが面白かった。前作『まどろみ消去』は「もう読み返さないと思う」みたいな感想を書いたような気がするけれど、本作はまたいつか読み返すと思う。つまりは前作より本作の方が面白かった。

そういえば、解説をあの『幽遊白書』や『ハンターハンター』で有名な冨樫先生が書いていたので驚いた。作家で一番好きなのは当然のことながら森先生だけれど、漫画家で一番好きなのは冨樫先生なので、冨樫先生が森先生のことを「好きな作家」と評していたのはなんだか嬉しかった。解説自体は特別に面白いわけではなかった。

 

お気に入りの名言